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JLOX+採択事業として Jector新サービスに向けた映像アーカイブ・デリバリー基盤の実証実験を完了

株式会社ねこじゃらしは、経済産業省が実施する、令和 6 年度補正予算による「クリエイター・事業者支援事業費補助金(クリエイター・事業者海外展開促進)(JLOX+)」の採択事業として、当社が提供するクラウドファイル共有サービス「Jector」の新たなサービス展開を見据えた映像アーカイブ・デリバリー基盤の実証実験を実施しました。

本実証では、映像コンテンツの保存・検索・確認・納品といった一連の業務を対象に、Jectorと連携可能な形で基盤を整備し、実運用データを用いた有効性の検証を完了しました。

Jector アーカイブ&デリバリー 概要図

1.実証実験の概要
本実証実験では、映像制作・配給の現場で実際に扱われている素材を対象に、以下の観点から検証を行いました。

  • 映像素材を中長期で保管・管理するためのアーカイブ基盤の有効性
  • 素材確認や判断を迅速に行うためのプレビュー運用の実用性
  • アーカイブされた素材を前提とした復元・受け渡し工程の成立性
  • 実務担当者へのヒアリングおよび満足度調査による業務適合性の評価

これらはすべて、Jector の新たなサービスとして提供することを前提に検証を行っています。

2.主な実証結果
ストレージ利用効率の改善
実素材を用いた検証において、映像品質を維持したまま、保存容量の削減効果を実運用データにより確認しました。中長期的な素材保管を前提とする事業者にとって、保管コストの抑制につながる可能性が示されています。
素材確認・管理業務の効率化
アーカイブされた素材を即座に確認できる運用により、従来は手間がかかっていた確認作業の負担軽減が確認されました。担当者からは、作業判断までのスピード向上や心理的負荷の低減が評価されています。
アーカイブを起点とした業務フローの成立性
復元処理の実測を通じ、実運用を想定したデータ規模においても、アーカイブを起点とした業務フローが成立することを確認しました。

3.実証を通じて明らかになった課題
一方で、アーカイブや復元の進捗・成否が分かりづらい点や、素材に付随するメタデータの扱い、検索性の不足といった課題も明確になりました。これらは、Jector の新サービスとして実運用に耐えるために解決すべき重要な論点であり、実証実験を通じて具体的な改善方針を整理しています。

4.今後の展開
株式会社ねこじゃらしでは、本実証実験の成果を踏まえ、本基盤を Jector の新たなサービスとして段階的に展開していく予定です。まずは、UI や運用面の改善、メタデータ管理・検索機能の拡充を進め、既存の Jector 利用企業を中心に限定的な提供を開始します。その後、映像資産を中長期で保有・活用する制作会社・配給事業者向けに、日常業務に組み込める実務インフラとしての提供を目指します。

本取り組みを通じ、Jector を「ファイルの受け渡し」にとどまらない、映像資産の保存・活用・流通を支えるサービスへと進化させ、映像産業全体の生産性向上に貢献してまいります。

本件並びに Jector へご興味がありましたら、公式サイトからお問い合わせください。
公式サイトURL:https://jector.com/