当社が提供するDVT(デジタルビデオトレーディング)プラットフォーム「Roadstead」にて製作したオリジナル映画作品『Chime』『オーガスト・マイ・ヘヴン』の2作品が、2024年2月15日より開催される第74回 ベルリン国際映画祭のベルリナーレ・スペシャル部門(Berlinale Special)へ正式招待されることが決定いたしました。
両作品は 映画祭でワールドプレミア上映後、2024年中にRoadstead での独占販売を予定しております。
どうぞ今後の展開をご期待ください。
『Chime』(公式サイト)
監督・脚本:黒沢清
主演:吉岡睦雄
あらすじ:
料理教室の講師として働いている松岡卓司(吉岡睦雄)。ある日、レッスン中に生徒の1人、田代一郎が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と、不思議なことを言い出す。事務員の間でも、田代は少し変わっていると言われているが、松岡は気にすることなく接していた。 しかし別の日の教室で、田代が今度は「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と言い出し、それを証明するために驚くべき行動に出る。田代の一件後のある日、松岡は若い女性の生徒・菱田明美を教えていた。淡々とレッスンを続ける松岡だったが、丸鶏が気持ち悪いと文句を言う明美に、彼は――。 松岡の身にいったい何が起きたのか。料理教室で、松岡の自宅で、ありふれた日常に異様な恐怖がうごめき始めたのだった…。
『オーガスト・マイ・ヘヴン』(公式サイト)
監督・脚本:工藤梨穂
出演:村上由規乃、諏訪珠理、藤江琢磨
あらすじ:
とある街で代理出席屋をしながら暮らしを営む女・城野 譲(村上由規乃)。
代理出席屋とは、依頼人の親族や恋人、友人などを演じて冠婚葬祭や人が集まる場所に出席する代行業のことである。
譲の行きつけの中華料理屋の店員・三枝南平(諏訪珠理)は、そんな彼女に思いを寄せていた。
8月のある日のこと。代行の仕事で葬儀場に訪れた譲は、いつか夢でみた見知らぬ男・長谷薫(藤江琢磨)にそこで出会ってしまう。日を同じくして、中華料理屋で抱き合う南平と薫。
薫は五年もの間失踪していた南平の親友だったのだ。彼の無事を喜ぶ南平に「恩師の葬儀で“いづみ”に再会できた」と言う薫。
しかし、そこに現れた女は彼らの旧友・いづみになりすました譲だった。
彼女と10年ぶりの再会を果たしたと思い込み嬉々とする薫に、ある真実を言い出せない南平は、「彼と別れるまでいづみのなりすましを続けてくれないか」と譲に依頼する。
そうして彼らはそのまま刹那的な旅に出るが…。
DVTとは
「DVT」(Digital Video Trading / デジタル・ビデオ・トレーディング)とは、映像作品を「消費する一過性のコンテンツ」ではなく、「コレクションする価値ある資産」として扱う、Roadstead が提唱する映像流通の新しい枠組みです。映像を数量制限なく配信するプラットフォームと違い、オンライン上に存在する映像作品をDVDと同じように一意で固有のものとして扱い、ユーザーは作品を視聴して楽しむだけでなく、第三者とトレードしたり、交換したり、プレゼントすることができます。 出品される映像は全てにシリアルナンバーが付与されており、購入した方だけが観られるセキュリティが施された上でトレードが可能で、ユーザー同士のトレードの売上からも出品者に権利料が還元される仕組みになっています。これにより、ユーザーは単なる消費者ではなく、出品者の活動を経済面で直接的に支援するサポーターになることができるのです。 Roadstead は、このWeb3的な概念を、世界初の映像流通の枠組み「DVT」として広めていくことで、クリエーターに正当な対価と持続的な創作活動の場を提供していきたいと考えています。